虫の息

おれは陽気なカブトムシ

墓石を破壊して

少し前の話になるが、姉から突然電話があり、実家の墓石を撤去してもいいか、と聞かれた。

 

 

…は?

 

墓石を破壊していいかって、そんなしょうもないダジャレみたいな話があるか。おれは酔っ払っていたこともあり、ギャグをかまされたように笑ってしまった。

 

しかし何代入ってるか最早わからない昆虫家の墓を、そう簡単に壊す理由は何か。面白いけど大変な話なので、若干笑いを抑えながら姉の話を聞いていた。

 

話を聞いていると案の定ではあったが、親父が寺に金を払っていないことにより、強制的に撤去されるけどお前は金を払って墓守をするか、ということだった。

寺から連絡が来た親族が、かろうじてその場は未納金を払ったそうだが、いよいよこのままでは埒が明かなくなり、おれに話が回ってきたようだ。

 

いや知らんけど。親父の代でどうしようもできないから息子にケツを持たせるって、そんな情けない話があるか。その後悔を土まで持ってけ(墓はないので土と表記した)。

というわけで、昆虫家の墓は撤去されることとなった。

 

この場合、親父自身は無縁仏か何かで適当に葬るとして、おれたちの墓はどうなるのだろうか。人間を辞めて草とか木になりたいなと常日頃思っているので、樹木葬でもいい。

息子たちよ、父と母が死んだときは、ちっぽけな墓でいいから法に則ったやり方で葬り、決して海などに遺骨を撒かないでほしい。遺体遺棄で捕まるからね。そして君たちの子孫は、"墓石を破壊"なんて話で笑わないように育ててほしい。反面教師だ。おれみたいになってほしくない。

 

みなさん遅れましたが、新年あけましておめでとうございます。いや、墓が壊されたから喪中になるのか…。なんでもいいけど今年もよろしくお願いいたします。

                昆虫

百年の孤独

長男問題について。

 

今年9歳になる長男は、コミュニケーションが苦手である。苦手というか、言葉の使い方や人の心情がまるでわからないので、”無理”のほうが正しいかもしれない。

 

たとえば「これはこうだよね?」という質問に対して「いわゆる◯◯で、おれとしては絶対こうすると思う。だから云々」という会話になってしまい、的外れで内容もどんどん脱線していくのでキャッチボールができない。

 

ちなみに自分が聞いた話や経験したことは7割方憶えていない。心理士に相談したときは、脳みその構造的に揮発性メモリのようなものだから本当に憶えていないのだろうと言われた。文字を覚えられるのは使う脳の分野が異なるからだろうか。

 

友達には、ずっとしゃべっててキモい、何を言ってるのかわからないなどと言われ、最近では相手にされていないらしい。

高等なことを話すから会話にならないのではなく、いちいち不要な言葉が付帯してくるせいで話にならないと言えばわかりやすいだろうか。その付帯してくる言葉(例に出したいわゆるなど)の意味を本人が理解していない為に会話にならないことが多く、それの意味がわかるかと聞けば、よくわかっていないと答えることがほとんどである。

 

一番大きな問題なのがアスペ特有の相手の気持ちを察する能力の低さ。低いというか、彼の中には存在しないと思われる。

相手の行動も全く理解できないので、寝ている次男が甘えて体を触ってきても「わざと体をつっついてきて眠れない」「一生くすぐられる」と言って相手が寝ていることにすら配慮することができない。

 

家で友達がふざけていたとしても、その子が行動する前に「おれを殴ろうとしている」などと、もう統失と変わらないレベルで被害妄想が強い。それを2,3分置きにチクりにくるのも本当にやめてほしい。

 

このような行動は教育の中で培われてしまった歪みではなく、1,2歳の時点からずっと変わらず現在に至っていることをご承知おき願いたい。親としては良いところを伸ばす教育をしていたつもりだった…。

 

 

さて、ここ数ヶ月の話になるが、平気で嘘をつき、言い訳ばかりし、自分の空腹や物欲が満たされれば満足という長男に、人一倍愛情をかけていたはずの妻がとうとう愛想を尽かしてしまった。

 

妻があまりにも薄情な態度を取るので最初は長男をかばっていたおれも、最近の長男の行動が拍車をかけておかしくなっていくのを見て擁護しきれなくなってきた。

 

散々長男にいじめられてきた次男も、最近は普通にやり返すし、なんなら次男のほうがガタイが良いので泣かせることもある。そういった場合に長男は、自分がしたことを棚に上げてすべてを次男のせいにする。次男発案のイタズラなども便乗して行うくせに、次男だけがやったことにして逃げる。ASDは責任転嫁が得意なのだなと改めて思う。

 

妻はおれよりも仕事の休みが多く、終業時間も早いため必然的に長男と接する時間がたくさんある。こういった長男の行動に耐えきれなくなったのであろう妻は、ついに家を出ると言い始めた。これを「長男問題」と呼んでいる。

 

おれ自身も長男と接することが日増しに苦しくなってきている。様々な言葉で諭したし、あまりにひどいので暴力を振るってしまったこともある。もう疲れた。長男としゃべりたくもないし接したくもない。児相に経過観察されていた期間もあるが、何も得られなかったと思っている。専門家とかそういう上辺だけのクソったれは要らないから、切実に誰か助けてほしい。

 

叱ることも暴力も、褒めることも遊ぶこともなくなってしまった。どうすれば…と悩む時期はとっくに過ぎた。ただここに言葉の通じない小さな生き物がいて、食料を与え、育てる環境を整備し、周囲に危害を加えないように見ているだけ。

無意識に受けていた愛情を失った彼はきっと孤独であろう。真の孤独を知るのであろう。もっと孤独なのは父であることも知らずに。

 

恐怖を抱擁する

おれは33歳になり、長男はもうじき8歳になる。

 

長男が生まれて8年経った。早いとも遅いとも思わない。

順当な8年だと感じる。

 

子の成長を早く感じるのは、手をかけなければいけなかった幼児期を終えて、きちんと成長を遂げた場合だけだ…と思う。

 

幼児は前職の関係でざっと800人は見てきたのだが、長男はどんな子供にも当てはまらず、非常にクセの強い個体である。

後述する相談所の人にも”とても個性的で難しい”と言われるほどに。

 

1年生では暴力や協調性の無さにより致命的な問題児だった長男は、2年生に上がってからは1年生がレベル80だとすればレベル50くらいまで下がった。

ちなみにレベル50はウィンディがしんそくを覚えるレベルなので、そこまで低いとは言えない。

 

与えた物は初日~1週間以内に必ず壊し、今日食べた料理すら憶えていない長男。

会話の内容の7割は嘘で、見破るために学校へ電話をしたり、本人を問い詰めて真実を見抜くという探偵のようなことをする毎日である。

 

学校ではまともに授業を受けられず、授業中は勝手に廊下へ出てしまったり、全く関係ないことをしたりとADHDの権化というような振る舞いで、上靴を履けないから裸足で生活している。靴下を学校で脱ぐせいで紛失や汚れが増え、20足以上あったものがたったの5足になってしまった。

 

授業もまともに受けられないアホたれなのね、と思ったあなた。長男は学校で3人しかいない全国模試オール満点を取っている。

そう、いわゆる『ギフテッド』というやつである。

 

名称や知識に関する暗記が異常に早く(ただし興味のあるもの限定で)、考え方がぶっ飛んでいるので常人では理解不能な方向から答えに辿り着くことができる。

したがって一般的な考え方ができず、様々なところでちぐはぐが起きてしまう。

 

幸いこういった部分を理解している学校は、担任からカウンセラーから教頭までを巻き込んで尽力してくれている。

2学期からの取り組みだが、授業中に立ち歩くよりマシということで、長男が好きな読書や漢検の書き取りなどをやらせてくれている。

最初は授業に関心が無かった長男も、最近では聞くところは聞いていて積極的に挙手をしているらしい。教科書も出してないのに。

 

人間関係では体躯が小さいことが幸いし、ジャイアンになっていた1年生の頃よりも大人しくなったと聞く。きっと人間関係の中で力の差などを学んだのだろう。

 

徐々に落ち着いてきていて、明確にわかるほど成長したと担任には言われたが、突発的な暴力、順番の位置づけ、つまり衝動性を抑えることはできないように見える。

 

 

長男に手をあげたのは初めてではない。しかし、痣ができるほど殴ってしまったのは今回が初めてだった。

 

最初から、『大きな嘘』と『暴力』だけは許さなかった。

嘘に関してはもちろん子供の成長過程だなと思うような内容であれば許したが、暴力に関しては許すことはなかった。とくに次男に対する暴力は。

 

暴力の線引きだが、引っ叩いたり怪我をするようなことを実際に見ていた、または学校側から聞いて自他ともに認めている場合を暴力としている。

 

夕飯を作っているときだった。おれは危なっかしく次男が二段ベッドに上がっている様子を見ていた。次の瞬間長男は無理やり次男の足を引っ張り、床へ叩き落としたのである。

 

長男が次男に何かをして泣かせてしまったときの常套句は、「大丈夫?どうかしたの?」というもので、あたかも自分は何もしていないのに泣いてしまったかのように見せかけるという最悪な演技である。正直人間として終わってると思う。

 

あえて何があったのかを尋ねると、「次男がベッドから落ちた」としか言わない。ずる賢いので、”事実”の部分だけを切り取って伝えてくる。おれが全部見ていたことを伝えるとすぐに白状したが、怒りを抑えられなかったおれは我を忘れて長男を蹴り飛ばした。

 

何発蹴ったか憶えていない。10回くらいだろうか。家族に対する危害や怪我をする暴力は絶対に許さないと口酸っぱく言ってきたつもりだったので、怒りと悲しみで涙が止まらなかった。次男は口から血を出し、膝が腫れていた。

 

 

数日後、おれは小学校に呼び出された。

 

さすがに傷や痣が出来ていたんだろうなと思いながら学校へ行くと、案の定というか、担任、教頭、校長、そして児童相談所の人たちが座っていた。

 

足にできた痣を不審に思った担任が長男に聞いたらしい。

児相の人に対しておれは、「たぶんこうなると思っていました」と素直に言った。次男へ怪我をさせたことは何度かあるが、ここまでひどいことをしたことは記憶の限り無い。やってはいけないこととわかっていても、怒りを抑えられなかったと、すべて正直に言った。

 

警察沙汰かなと覚悟を決めていたのだが、長男の大変さを学校側が理解してくれていることもあり、おれが暴力を振るったことよりも長男をどうやって扱っていくかという方向へ話がフォーカスされていった。

 

(中略)

 

10月現在、児相との話し合いは何度か行っている。前述したが、児相から見ても長男は珍しいタイプの子供であり、解決策を練るのが難しいですねという話題で毎回終わってしまう。

 

年末、長男の”検査”や臨床心理士との面談が待ち構えている。発達だろうが疾患だろうが何でもいい。良い方向に向けばなんでも良い。

子供を理解し、受け止めることでおれ自身も一つ上の人間へ昇華していくこともわかる。

 

しかしなぜだろう。怖くないと言っても、怖いものは怖い。でかい爆弾でも落ちて、めちゃくちゃになって、全部がなくなってしまえばいいとすら思う。

親というものはそれだけの覚悟と、恐怖を抱擁できるほどの優しさが必要なのだろう。

 

 

その血の運命(さだめ)

1月分の初任給が入る。

月末締めの25日払いなのだが、土日祝日だと後ろ倒しになるということで、2月27日の月曜日には身内補正の入った素晴らしいお賃金が入金されているであろう。

 

明細を見るに、総支給額はおよそ30万、そこから社宅の利用料や社会保険料が引かれて、24万前後となった。

この額面の恐ろしいところは、”初任給”であるという部分、”社宅の利用料が引かれたあと”という部分、”1月はほとんど講習で定時まで働いていない”という部分である。

そしてなんと、2,30分しか残業していないはずなのに残業代が2,000円も入っていた。残業がサービスでないというところにまず感動した。

 

身内補正というのはここまで甘い汁を吸えるものなのか…?では親族経営をしていた前職の法人は…。

 

……

 

 

考えるほどむかついてくるが、今度は吸い取る側になったので勘弁してやろうと思う。

 

残業代についてだが、1日だけ1時間以内の残業をしただけでみなしを含む2,000円が入っていたとする。30分500円で考えると今月は1日に1時間程度残業しているから、1日約1,000円x20日間=20,000円以上の加算が見込めるわけである。

 

毎日終電で帰っていたKD〇Iですらここまでではなかった。課税額の調整を考えながらギリギリで残業してたら最強になるのではなかろうか。

 

職場には残業に味をしめて働きたがるゾンビみたいな人間が多い。ならば!ゾンビになるしかない!おれは人間をやめるぞ、ジョジョーッ!!人類を超越するッ…!

 

 

 

 

おちごと…おちごと…

 

 転職して1か月半が経過した。

 

 意外とOJTがしっかりしていて、徐々に内容は把握してきている。管理事務なので現場を見に行ったり、給与を計算したりと業務はたくさんあるが、人生で初めて楽しいというかやり甲斐を感じている。

 

 給与はそれなりに高く、残業もサービスではないので頑張れば手取りで40程度は稼げると思う。ただ給与の高さは業務の過酷さでもあり、呼ばれたら行かなければならないし、連休中でも普通に電話が来るらしい。

 

 内容を簡潔に言うと、色んな能力を持ったおじちゃんたちが怪我や無茶をしないように見守りつつ金を運んでもらうという、ストラテジーとチェスの間のようなことをしている(?)。

 意味不明かもしれないが、上司が”ストラテジーとチェスの間のようなものです”というのでそのまま引用させてもらった。おれもよくわからない。

 

 毎日おぞましい量の電話応対や書類作成やデータ入力があり、夕方になるとウェブカメラ越しにおじちゃんたちとしゃべっている。同じ案件を担当しているお姉さんはセクハラの嵐を受けていて、もはや会話の内容が田舎のスナックと何ら変わりない。しかし本人は全く気にしていないようで、おじちゃんたち相手には一線を画しているのだろうなと逆に尊敬している。

 

 昔から思っているが、生活が仕事主体になってしまうと、どうしても人生が霞む。遊ぶために稼ぐのだから、このまま仕事をしていってお金を使う時間が消滅してしまうようであれば、おれがここで長く働く理由も同時に消えてしまうだろう。

 ただ、良くしてくれた社長に恩を返し、豊かな生活をするためにはこのまま上に昇ることを視野に入れてもいいのかもしれない。身内補正もあるし。

 

 おれは7年勤めた田舎法人から突然引き抜かれて突然入職させられたわけだが、身内の会社という実感は無く、同僚はその事情を知っているのだろうが、嫌味というか、嫌悪感を出してくることは一瞬も無い。

 そもそも8年も東北に住んでいて初めて会った親戚の叔父さんが社長なのだから、おれとしても社長は叔父ではなく、ただの社長という認識のままなのである。

 

 たまにおれがいる営業所に社長が顔を出しに来ることもあるが、”おつかれさまです”の一言で片付く。個人的に会いに行くことも無く、奨学金をすべて払ってくれた優しい叔父さんという感覚しかない。

 

 社長がなにゆえ一度も会ったことのない姪っ子の旦那に異常といっても過言ではないほどの優しさをかけるのか?最近になって入社2か月足らずの自分にやたら仕事が降ってくるようになったし、この会社で何が待ち受けているのか、おれは常々恐ろしくてならない。

 

部屋と転職と私

 前職は最後の1週間詰め詰めでなんとか引継ぎをし、無事に退職することができた。引き継ぐこととなったパートのおばさんは元銀行員らしく、PCスキル以外はなかなか順調に吸収してくれたと思う。

 時間も無い状態でかなりせわしくなく教えたつもりだったが、「素晴らしい引継ぎでした」と言ってくれた。あまり好きではなかったが、悪い人ではないようだ。

 

 そして引っ越しは、大きいものだけは会社の人たちに手伝ってもらい、他のものはあらかじめ自家用車で少しずつ運んでいたのでほとんど自力で行った感覚だった。

 引っ越すこととなった社宅は1LDK。間取りは前住居の半分というところであるが、すべての設備が最新で築2年という優良物件。入居している社員はうちともう一家庭だけで、共に子育て世帯ということもあり、気兼ねなく過ごしている。子供の小学校までは少し遠くなったものの、全体的に遥かにアクセスが良くなった。

 

 リビングは10畳でカウンターキッチンと繋がっている。内覧する前からそれぞれのスペースを確保しようという話をしていたこともあって、家電の隣に無理やり嫁用のデスクを立てたり、天井まで届く本棚も自作した。

 

 おれのスペースはニトリの突っ張りラックで確保している。最下段を魔改造して書類やキーボードがおけるように幅広の木材を加工してミニPCデスクという感じになっている。本当はフルタワーを組みなおしたかったが、そんな経済的余裕も広さもないので、中古で買ったノートとモニターをHDMIで接続して、あえて言うなら貧乏デスクトップという風合いになっている。

 

 子供部屋は5畳しかない。そもそもダブルベッドを置いて1人~2人暮らし用の寝室となっている部屋なので、クローゼットは家族共用としてなんとか使っている。

 二段ベッドを捨てるか悩んだ結果、狭いスペースではロフトベッドのほうがいいだろうということで、下段を取っ払って秘密基地のような空間を作った。当然照明器具の光は届かないので、ベッドの骨にダクトレールを括り付けてダウンライトをつけた。おもちゃを広げるとだいぶ狭いが、楽しんで使ってくれているように思う。

 

 玄関ホールに風呂・洗面所・トイレ・物置がドアを挟んで設置されているおかげでマイナス10℃になっても暖房21℃で少し暑いと思うくらいに断熱されている。窓サッシも新しい樹脂サッシのうえに二重ガラスなので、結露によるカビの発生もほとんど心配ない。

 

 この賃貸で暮らすのはおれが関東に好んで飛ばされる(栄転と言ってほしいが…)までなので、少なくとも5年は住む予定である。職場は体質的にはブラックで、ストレスで難病になったという稀な人もいるレベルだが、腐っても社長の身内なので待遇はハチャメチャに厚い。

 

 長年会社の幹部が全員身内というカス企業に勤めていたから、同じポジションになった今、思う存分甘い汁を吸いつくしてやろうと思う。ここからはおれのターンだ…ッ!!!

 

立つ鳥跡を濁しまくり

12月現在、いよいよ退職が迫ってきた。

 

8月後半に申告したわけだが、今になって受理されるということは思いとどまることを期待されていたのか、それとも忘れられていたのか。いずれにせよ、もっと早く他の関係者にも周知してほしかった。

 

退職まで残り2週間となった現在でも、引継ぎの話は出てこない。詳細に言えば「こうするらしいよ」「こうなると思われる」という又聞きでなおかつ憶測という何の信用もない情報を耳にする程度である。

 

“中旬から詰められるのはバッドエンドだ”とこのブログで述べたことがあるが、まさに今その通りの結末を迎えようとしている。しかも引き継ぎ先(仮)は普段草むしりしかしてないようなパートのおばさんで、つい先日“フォルダの開き方”や“ドラッグアンドドロップ”を教えたような人である。何をどう引き継げばいいんだよ。

 

人間が手書きでどこまでやれるのかわからないが、人力VLOOKUPをしてもらわないと名簿はおろか補助金計算などできるはずもない。嫌がらせで自分のために作ったマクロは全部消していくことにした。

 

あと2週間で終わるのだと思うと、いろいろな美しい思い出が蘇ってくる。

雪の降る畑で400株の白菜を切り分けたこと、20時ごろに呼び出されて軽トラごと田んぼに落ちたこと、未計上金を100万くらいちょろまかしたこと…。そう、美しい思い出など何一つない。カスみてぇな会社と7年も付き合ってきたおれは偉い。杉田玄白くらい偉いと思う。

 

このまま何事もなく綺麗に辞められますようにと、願うばかりである。