虫の息

おれは陽気なカブトムシ

絶対に通らない信用情報 vs 絶対に通すと言う金融会社 vs ダークライ

子どもが小学校に進級することを機に、通っている幼稚園がある市に引っ越そうとしている。現在の賃貸には5年ほど住んでおり、別段狭さは気にしていないが、身内から「そろそろ家を…」と煽りを入れられている。もちろんおれ自身も35年ローンを組むとなれば、今年中に頑張らなければいけないことは承知している。

 

だが、嫁はおれ名義のリボ払いで事故歴を残し、奨学金の問題もあって今は車ですらカードローンを組むことができない。リボ払いをしていた会社からは強制解約されてしまったし、そこの信用情報が傷つくと他のカード会社にも色々と聞こえてくるのだろう。

 

うちが給料日の関係で半月ほど遅れて業者や光熱費の支払いをしていること、管理が杜撰すぎて電気やガスが止められたことがあること、銀行から借り入れをしたことはないが、これらの非常に不利な“属性”を自分で理解したうえで審査を通すのは相当な勇気がいる。

 

そもそも嫁と併せて400万程度しか年収が無いので、ローンシミュレーションをしても借入額の上限が家と土地の所要額に達することができない。試しに「ARUHI」というサイトで事前審査をかけようとしたら、2500万の借入額に対して奨学金消費者金融と車のローンを入力後に弾かれてしまった。

逆に何も債務が無ければ通るのかなと思ったら、2200万が限度だった。無論頭金や別途資金は無い。おれの属性を知られていない状態でコレなのであれば、審査は絶望的だろう。

 

全国銀行個人信用情報センター(KSC)が大丈夫でも、クレカのシー・アイ・シー(CIC)、日本信用情報機構(JICC)が黙っていないと思う。

先日、会社のメインバンクの窓口で、おれの“属性”をすべてさらけ出して相談した。ダメだろうという諦めから入らなければこんな荒業はできなかったが、担当者も隠す気の無さを悟ったのか、過去の様々な経験談を話してくれた。

 

<Aさんの場合>

Aさんは子どもを連れて住宅ローンを借りに来たが、あっさりと審査に落ちてしまった。しかし10年後、大きくなった子どもを連れてきたAさんは、高額の住宅ローン審査に通った。

実はAさんは離婚していて、元旦那が過去に金融事故を起こしていたせいでローンを組むことができなかったが、10年以内に事故歴が消え、上場企業に務めていたAさんと子どもは合算収入で高額のローンを組むことができたという話だった。

事故歴が消えれば通ることがありますよということが言いたかったのだと思う。

 

<Bさんの場合>

カードローンを組むことができないBさんは自分の信用情報が気になりCICに情報開示要求をしたところ、真っ黒ではないものの事故を起こしていることがわかった。

これをどうしても抹消したかったBさんは、なんと株式会社シー・アイ・シーに直接凸り、どうしたら信用情報を覆せるかを尋ね、5年や7年待つのではなく、自力で事故歴を消してしまった。

おれにここまでやれる勇気はないが、ガッツがあればどうにかなるというヒントも担当者に教えてもらえた気がした。

 

この例から学べることは話のとおりだが、“銀行は答えに近いヒントをくれる”ということもわかる。審査の有利不利などをネットで調べていたときにも、担当者は限りなく答えに近い情報をくれるという文章を見た。

 

なるほど、それくらいやらなければ現状を打開できないということか…。

ちなみにリボ払いの事故を起こしたのは4年前で、2年前に完済している。車のローンはあと1年以内に支払いを終える。消費者金融だけは払い続けているが、月に5千円程度で、奨学金は残り80万くらいある。この80万がネックで、どこの会社の事前審査でもこいつだけが引っかかってしまう。ローンを借り入れるときにこれを含んで返済することが可能であればそうしたいものだが。

 

年収300万円代で家を建てた~アパートの家賃と変わらない~なんていう広告がInstagramで死ぬほど流れてくるが、どんなマジックを使ったらそんなことになるのかと思う。であれば合算年収で400万円代のおれが債務情報を抜いた状態で審査に通らなかったのはどういった理屈なのか見当がつかない。前述した「ARUHI」という会社は、ブラックでも通ると評判らしい。これでイオン銀行もダメだったら、半生をアパートで過ごすのもやむを得ないのかもしれない。