虫の息

おれは陽気なカブトムシ

トイレの中から

長男が小学校に入学し、4月11日が初めての単独登校日となった。

 

前日の夜中に準備物を思い出して、0時半頃までいそいそと書類を見ながら確認していた。計画性の無い親ですまない。

 

土日に買うものを揃えていてよかった。初登校日に「おまえこれ持ってきてないのかよ」と言われる恥ずかしさは、かつておれも経験したものだった。

 

朝ごはんは6歳になっても食が進まない。パンでも進まないのに今日は米しかなくて悪いことをしてしまった。遊び食べをして時間に遅れそうになったこともあり、少しキツく叱ってしまったことを後悔している。

 

名札よし、帽子よし、教科書よし、お道具箱よし。児童館に持っていくお弁当は?大丈夫、お母さんが準備してるから。

 

4月のはずだが、今日は最高26℃。トムとジェリーの半袖と、朝は寒いのでパーカーを羽織らせた。おれはうんこをしていたので、トイレの中から“いってらっしゃい”を言った。

 

迷わずに行けるか、1箇所ある横断歩道の無い道路をちゃんと渡れるか、ものすごく心配だった。

その矢先に「忘れ物~」と言いながら戻ってきたものだから、余計に心配になった。

でも泣いたり悲しいような顔を一切しないところを見ると、成長したのだなと思う。

 

初日は2時間授業で次の日からは給食を食べるようになる。来週から完全授業だから、15時過ぎには児童館で友達と遊ぶようになるのだろうか。中学年に上がれば放課後は公園に溜まるようになり、6年生になったら見向きもしてくれなくなるのかと思うと、想像するだけで悲しい。

 

だがそんな先のことを考えても仕方がないので、今年もいっぱい遊びに行こうと思った。